2025年12月25日（木）
創業120周年の感謝を込めて
石村萬盛堂は、明治38年12月25日に、博多中対馬小路の一角、川上音二郎の家屋の一階を借りて初代・石村善太郎が創業いたしました。
博多とともに、萬年盛んに。
そんな思いで歩んだ石村萬盛堂は、博多の街と多くのお客様に支えられ、令和7年12月25日に創業120周年を迎えました。
お菓子は贅沢品ではなく、故郷の風景や文化を伝え、心を満たすもの。そんな思いでお菓子づくりを行っています。
これからも博多祇園山笠の熱気にあふれた風景が思い浮かぶ「博多の象徴的な街角」で、無邪気な喜びにあふれる風景をお菓子で伝え続けてまいります。
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【1905年】「オッペケペー！」川上音二郎とのご縁で博多の地に誕生。
川上音二郎といえば、「オッペケペー節」で知られる博多生まれの新劇の祖。
語感が気持ちいい「オッペケペー」のくだりから飛び出すリズミカルな言葉から「日本最古のラップ」とも言われています。
そんな大変な変わり者だと言われる音二郎が、創業者の石村善太郎の人柄を大変気に入って、何かと力を貸してくれたと伝えられています。
左／明治時代、開店当時の石村萬盛堂本店 右上／川端商店街の川上音二郎像 右下／開店当時は鶏卵素麺などのお菓子を製造
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【1916年】四月の花見時に福岡市西公園に露店を出し、「鶴乃子」を販売。
鶴乃子は卵のような丸い形をしています。そして鶴乃子を詰める箱も百年以上前から卵型の丸箱です。
「人が角いものを作ればこちらは丸いもの。」人の真似をせず独創的な菓子づくりをすることを信条とした初代の言葉は、今なお私達の菓子づくりに脈々と息づいています。
鶴乃子はその精神から生まれ、昔も今も角のないまあるい気持ちを込めたお菓子です。
左上／手書きで描かれた鶴乃子の箱と男の子の広告 左下／創業者・石村善太郎がこだわった「丸い箱」 右／松が枯れるまでがおいしく召し上がれる期間です、という創業者の知恵で、昭和30年頃までは賞味期限を表示するかわりに「松の葉」を入れていました
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【1945年】砂糖がなくても菓子屋がやれるか。
昭和20年終戦後、敗戦という状況のもと二代目の石村善右は、焼野原の博多で菓子業を再興しようと奮起しました。
そして終戦4ヶ月後の12月には中対馬小路の創業の地の近くに、「茶亭鶴乃子」を開店することとなりました。
砂糖がなかなか入手できない中、創意工夫をして芋をつかったお菓子を提供して、敗戦で疲れ果てた人々に喜んでもらいました。
左／空襲で焼け残った大釜で遊ぶ少年。左後ろが開店準備中の「茶亭鶴乃子」 右／「茶亭鶴乃子」の前で撮られた写真
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【1978年】3月14日、ホワイトデー発案。
「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平」という、当時の雑誌記事をきっかけに、男性から女性にお返しする日をつくったのが三代目 石村僐悟。
【あなたからもらったチョコレートを僕のやさしさ（マシュマロ）で包んでお返しします】をコンセプトに生まれた、ふんわりやさしく心を包む「ホワイトデー」の文化は、バレンタインデーのお返し贈る日として定着しました。
左／華やかなマシュマロデーのポスター 右上／「バレンタインのお返し」を日本で初めて提案しました 右下／日本記念日協会より認定された際の賞状
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【2025年】博多でいちばん熱い街角、博多祇園山笠 廻り止にある石村萬盛堂本店。
明治38年12月25日、中対馬小路の川上音二郎の家屋を借りてスタートした石村萬盛堂は、大正12年に今の本店の場所である博多祇園山笠〈廻り止〉の横に移転いたしました。
博多祇園山笠の熱気にあふれた風景が思い浮かぶ、「博多の象徴的な街角」です。
令和3年、現在の本店へリニューアル。石村萬盛堂はこれからも、この場所から博多の風景をお菓子で伝え続けてまいります。
左上／大正12年、現在の場所に移転した際の本店の風景 左下／レトロな佇まいの旧本店。2019年1月まで営業 右／追い山笠、廻り止（決勝点）の風景
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【創業120周年記念】博多もちつき開催
明治の頃、博多の大店（おおだな）では正月用のもちつきに贔屓の芸妓さんたちが手伝いに来ていました。
もちつきの音が単調で眠くなると、姉さん芸者が得意の三味線でもちつきにあわせて弾き始め、他の芸者さんたちも太鼓、鐘を鳴らし、早く搗けとばかりに囃し立てるさまが評判になったのが「博多もちつき」の始まりです。
明治38年創業の石村萬盛堂では創業120年を記念し、博多の文化とも言えるこの風習を再現し、博多那能津会（なのつかい）の賑やかなお囃子の中、各回120名様につきたてのお餅をお配りします。
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開催日時／1月7日（水） 第一回 午前11時〜 第二回 午後3時〜
場所／石村萬盛堂本店
※なくなり次第終了とさせていただきます。
※小雨決行となります。悪天候やそのほかやむを得ない事情で中止する場合はHPにてお知らせいたします。
※本イベントは、福岡市ほこみち制度利用のための社会実験の一環として行われます。
後援／奈良屋まちづくり協議会
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【創業120周年記念】パネル展開催
石村萬盛堂本店にて、120年の略歴を紹介するパネル展を開催いたします。
他にも、石村萬盛堂本店には、歴史を物語る貴重なポスターや冊子、お菓子の型などを展示しております。この冬はぜひ石村萬盛堂本店へお立ち寄りください。
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開催日時／12月25日（木）〜2月中旬予定
場所／石村萬盛堂本店
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■SNS
石村萬盛堂 Instagram
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