お菓子のいしむらが八女広川のあまおうにこだわる理由
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プロローグ
「ここ八女広川は昼夜の寒暖の差が大きく、身が締まって美味しい博多あまおうが育ちます」そう教えてくださるのは、JA八女広川・いちご部会の弓削さんです。
知っているようで、意外と知らない。「もう一回いちごの素晴らしさを発見したい。」そう思い立って、企画部スタッフで産地へ出かけて行きました。
今日は、そんな博多あまおうの秘密をここ八女広川からたっぷりお届けします!
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八女広川とあまおう
福岡市内から高速道路を利用して約50分の八女広川。 現在約180世帯の生産農家があり、福岡県のあまおうの約40%のシェアを誇ります。 歴史を紐解くと、昼夜の寒暖の差がいちごの栽培に適しているこのエリアでは、 昭和30年代後半からいちごの栽培が始まりまったと言われています。 昭和59年から「とよのか」の栽培が始まりましたが、 20年近くを経て新しい品種に対する機運が高まり、 平成13年度から試験導入した「あまおう」に平成17年度に統一し、 現在に至っています。 ご存知でしょうか?あまおうの名前は 「赤い」「丸い」「大きい」「うまい」の頭文字を取って付けられました。
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あまおうは鮮度が命
まず訪れたのは、八女広川地区で収穫されたあまおうが集まる野菜中央集出荷場。
「朝に摘まれたあまおうがいったんここに集まり、全国へ出荷されていきます。
あまおうは鮮度が命です」と話すのは、八女広川・いちご部会の弓削さん。
「今ではすっかり全国区の人気者なので関東にも出荷されていきますが、
やっぱりお届けまでに2日かかってしまいます。
福岡県内なら翌日にお届けできるのでとっても新鮮!
ですから、いしむらのいちごまつりではとっても新鮮で、
一番いい状態で美味しいあまおうスイーツを楽しんでいただけますね。」
地元でとれた新鮮なあまおうを、地元の人に美味しいスイーツとして食べていただける。
地元福岡県の生産者といしむらが力を合わせるからできること。
そう、いしむらが八女広川のあまおうに二十年以上こだわり続ける理由はここにあります。
※いちごは冷凍ができないため、いしむらの工場でもその日に作って3時間後にはお店に並びます。
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キーワードは「50日」
秋口から春までと、あまおうを食べられる季節は意外と長いですよね。
やはり季節によって味は違いますか?
「はい、もちろん違います。秋と春に収穫されるあまおうは、
受粉してから実がなるまで約30日かかります。
一方、1月〜2月の寒い冬に収穫されるあまおうは約50日もかかるのです。
時間がかかった分、実が締まって甘味と酸味のバランスが最高に美味しくなるのですよ。
実がなるまでは片時も畑を離れることができません。
病気になっていないか、ちゃんと育っているか。
ひと粒ひと粒世話をして回ります。
また、台風など自然災害からビニールハウスを守らないといけないので、
旅行などもできませんね。」
梱包されたいちごも様々なサイズがありますね。
「はい、大きさに合わせて様々な規格に振り分けます。
その中でもいしむらのケーキに乗せるデコレーション用のいちごはLサイズなど、
用途によってサイズが決まっています。特にクリスマスシーズンは、
同じ大きさのいちごが大量に必要なので確保するのがとっても大変です。」
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ミツバチといちごの秘密
さて、いよいよあまおうの実るビニールハウスへおじゃまします。
わぁ〜 広い・・・!あっ、あまおうの花にミツバチがとまってますね!
「このビニールハウスで約500坪あります。
いちごの花が咲くと、ミツバチがハウス内を飛び交い受粉をしてくれます。
いちごが実をつけるのに、ミツバチは欠かすことのできない働き手なのですよ。
良いいちご畑にはミツバチが元気に飛び回っています。」
なるほど!ミツバチが元気に働いてくれないといちごが実らないのですね。
「そうなのです。なので、ちょっとミツバチの元気がないかな?という時には
すぐに養蜂家の方に相談してミツバチのコンディションを整えてもらいます。」
へえ〜!まるでお医者さんに看てもらうみたい。
ミツバチ、大切にされてますね。
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